諸注意 (必ずお読みください)¶
2022 年 6 月に実施するスポットライト機能に対する破壊的変更について¶
概要¶
2022 年 6 月の Sora リリースからサイマルキャスト機能が無効の状態でスポットライト機能を利用できるようになりました。 この変更に伴い、 Sora iOS SDK ではスポットライト機能利用時にサイマルキャストを自動的に有効にする機能を廃止します。
変更内容¶
変更前はスポットライト機能を有効化した際に、自動的にサイマルキャスト機能を有効化していたため、映像送信時に複数画質の映像を送信する動作となっていました。
変更後は自動的にサイマルキャスト機能を有効化しませんので、複数画質の映像を送信したい場合は明示的にサイマルキャストを有効化する必要があります。
修正が必要なケース¶
2022 年 6 月以前に Sora iOS SDK のスポットライト機能を利用している場合、処理の修正が必要になります。
修正例¶
引き続きサイマルキャスト機能を有効にしてスポットライト機能を利用したい場合は Configuration.simulcastEnabled
プロパティに true
の設定を追加してください。
変更前¶
let config = Configuration(url: soraURL,
channelId: soraChannelId,
role: role,
multistreamEnabled: true)
// スポットライト機能を有効にします。
config.spotlightEnabled = .enabled
変更後¶
let config = Configuration(url: soraURL,
channelId: soraChannelId,
role: role,
multistreamEnabled: true)
// スポットライト機能を有効にします。
config.spotlightEnabled = .enabled
// サイマルキャスト機能を有効化する設定を追加します。
config.simulcastEnabled = true
ネットワーク¶
現在、 Sora で IPv6 を有効にしていると Sora iOS SDK では接続できない事象が発生しています。Sora の設定により回避が可能です。Sora ドキュメント sora.conf の turn_fqdn を設定する をご確認ください。
映像のエンコーディングパラメータ¶
サイマルキャスト機能とスポットライト機能での映像のエンコーディングパラメータのうち、 Sora iOS SDK は adaptivePtime
に現在対応していません。
クライアント側の証明書チェック¶
Sora iOS SDK は Sora とのシグナリングおよび TURN-TLS にて TLS を利用していますが、現在、SDK 側に証明書の検証を無効にする設定がないため、自己署名証明書をご利用いただくことができません。